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WIDE Project
10周年記念シンポジウム



1998.10.27.
東京・コクヨホール




シンポジウムには招待客約134名、WIDE研究者約145名、合計約279名が参加し、パネル討論会では活発な議論が行われた。

会場のロビーではWIDEの思い出グッズ、 現在活動しているワーキンググループの研究内容を示すポスターなどが展示され、 ロビーのテレビでは10周年に向けて世界のインターネット研究者からよせられた、 祝辞のビデオメッセージが上映された。
講演、パネル討論の内容と共に、すべてこのCDに収録されているので、 ごゆっくりご堪能されたい。

時  間 内  容
12:30-12:40 ご挨拶 − 村井 純 (WIDE プロジェクト代表)
12:40-13:40 基調講演 「インターネット誕生とインターネット2」−ローレンス H.ランドウエバー
〜 日本語の副音声はこちらでどうぞ
    ◆ 講演者略歴 ◆
    現在ウイスコンシン大学 計算機科学科教授をつとめる。ビント・サーフ氏らとともにインターネットの創世期よりその開発に携わり、現在、次世代のインターネットを構築する「インターネット2プロジェクト」においても中心的役割を果たしている。また、ISOC理事会(Internet Society Board of Trustee)の第2代議長でもあった。

    ◆ 講演概要 ◆
    今日、インターネットユーザの数は世界的規模でめざましい増加を続けている。 それにともなって、インターネット上の商取引にはじまり、 今までにはなかった様々な分野で広くインターネットが利用されるようになってきた。 ところが、この爆発的なユーザ層の成長によって、インターネット技術の中核部分に 大きな変更が必要となってきた。この再設計・再構築を推進することと、 新たなアプリケーションへの要求に応えることが、 現在、米国を中心に世界各国のパートナーと共同で進めているインターネット2の 大きな焦点となっている。 講演では、まずインターネットのこれまでの歴史にふれ、 次にインターネット2を含めた最近の流れについて議論する。 最後に次世代のインターネットの可能性について様々な観点から分析を行う。

13:40-14:00 休 憩
14:00-15:30 パネル討論「次世代インターネットプロトコル IPv6の必要性を問う」
司会: 江崎 浩 (東京大学 大型計算機センター 助教授)
    ◆ パネリスト ◆
    村井 純(慶應義塾大学環境情報学部教授)
    ポール・フランシス(NTTソフトウェア研究所)
    森川 誠一(日本シスコシステムズ)
    池田 尚哉(株式会社日立製作所)

    ◆ パネル概要 ◆
    IPv6技術は、現在のIPv4技術では実現できない、事業活動を支えることができるような 次世代情報基盤として必要な機能(セキュリティー機能や信頼性)を提供することが可能な、インターネットの新しい基盤技術とされている。 

    本セッションでは、IPv6の現状を議論し、さらに、IPv6の必要性をサービスプロバイダの事業的立場からも議論する。 

15:30-17:00  パネル討論「次世代インターネットへ向けて −日本の役割とシナリオ」
司会:村井 純(慶應義塾大学環境情報教授)
    ◆ パネリスト ◆
    公文 俊平(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター所長)
    青山 友紀(東京大学工学部教授)
    伊藤 穣一(株式会社デジタルガレージ代表取締役社長)
    吉村 伸(メディアエクスチェンジ株式会社)

    ◆ パネル概要 ◆
    「日本はどうしてこんなにインターネット後進国になってしまったのですか。」これは、最近よく聞かれる質問のひとつです。日本でのインターネットの開発が世界のどこと比較しても見劣りがしていないどころか、リードしている部分もあると思っているWIDEのメンバーにはどうも理解しにくい質問でした。より広い分野で、すべての人のために発展する次世代のインターネットへ向けて、この疑問の意味は何か、実態は何か、日本は何をすべきなのかを、社会と技術の両面から議論します。

17:30-19:30 懇親会
    シンポジウムの懇親会では、多くの方の祝辞をいただきました。また、中村修氏による、「みんな若かった」と題した懐かし写真のプレゼンが行われ、INET92の写真、合宿の写真、NOCの写真などを披露しました。


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