研究概要
マルチキャストワーキンググループは,インターネットのマルチキャスト通信の研究を行なっている. JP-MBONEによるマルチキャスト実験基盤構築への協力している.また,実際の運用に基づくマルチキャスト ルータの監視やマルチキャスト経路の監視システムを構築している.
マルチキャスト型archieなどのアプリケーションの開発や,通信衛星を用いたマルチキャスト配送や経路 制御に関する研究も行なった.
研究成果
☆JP-MBONE Multicast Exchange 実験
NSPIXP-2に隣接して,ISP間のマルチキャストトラフィック通 信を円滑に交換し,運用実験するために,高速イーサネット を用いたセグメントを設置している.
以下にMRTGによるトラフィックのようすを示す.
また,マルチキャストのネットワークトポロジーを把握するため のツールを作成し,WWWで情報提供を行なっている.
MBone traffic on Multicast Exchange Segment at Otemachi
Total mbone.otemachi.wide.ad.jp
mroute01.iij.ad.jp mbone.imnet.ad.jp
mbone.otemachi.dti.ne.jp MuX.otemachi.kddlabs.co.jp
論文発表等
和田 克宏,坂戸 美朝,阿部 雅弘,楠本 博之 石井 秀治
通信衛星(CS)を利用したTCP/IP通信装置とその性能について
情報処理学会第46回(平成5年前期)全国大会,1993年3月
楠本 博之,寺岡 文男,村井 純
広域ネットワークにおけるマルチキャスト通信アーキテクチャ
日本ソフトウェア科学会論文誌,1993年7月号
寺岡 文男,楠本 博之
HDVMRP: 広域ネットワークに適したマルチキャスト経路制御プロトコ ル
日本ソフトウェア科学会第10回大会,1993年6月
またルータの異常に起因するマルチキャスト経路の数の変動 を監視するため,経路数を常に記録し,WWWで情報提供を 行なっている.