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WIDE10周年によせて

#01 Vinton Cerf


ヴィントン・サーフ

ISOC議長
MCI 上級副社長

ヴィントン・サーフです。私はときどきインターネットの父と呼ばれますが、これは正しくありません。インターネットの発展には多くの人々が寄与し、その中の一人が村井純教授で日本のインターネットのサムライとして知られています。村井純氏は日本におけるインターネットへの興味に火をつけ、10年前にWIDEプロジェクトを創設なさいました。

私たちが村井純氏を知ったのは、国際的に活躍しておられ、またインターネットに関する活動にも真剣に取り組んでいらっしゃるからでした。また、インターネット・ワールド・フェアでのインターネット・レイルロードにも関わり、教育におけるコンピュータやネットワークの利用にも積極的に関わっていらっしゃいました。また製品及びサービスという点でもインターネットを日本に導入しようとご尽力なさっており、日本におけるインターネットの発展は村井氏、そしてさらにWIDEプロジェクトに負うところが大きいでしょう。WIDEプロジェクトの活躍が日本のネットワーキング活動の源となったと私は思っています。

このようなWIDEプロジェクトのご活躍は日本のみならずアジア太平洋地域、そして世界全体にとっても大変有意義なものです。WIDEプロジェクトは現在もインターネットに関する活動に取り組んでおり、ネットワークの大規模化、高速化等の課題に取り組んでいらっしゃいます。より多くの研究活動が必要となるだけでなく、設備投資等も必要となってきますが、きっとWIDEプロジェクトは今後の10年もまたインターネットのインフラの発展に寄与することでしょう。そして2008年にはWIDEプロジェクト20周年を迎えられることでしょう。その頃には皆さんは今よりちょっとお年を召していらっしゃるでしょうが、インターネットに取り組む、変わらぬ姿をきっと見せてくれることでしょう。今回皆様に(こうしてビデオで)お会いできたことを嬉しく思います。ではインターネット上でまたお目にかかりましょう。


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