Date: Tue, 06 Jan 2004 07:56:08 +0900 From: Yasuhide YOSHIMURA To: "KURFC List Member" Subject: [KURFC] 地区対抗報告 {01} OB&OG各位 あけましておめでとうございます。 すでに新聞やメールなどでご存知だと思いますが、現役は地区対抗で同志社H&T、 武蔵工大と連破して本日1月6日に準決勝の東北学院大学戦に臨みます。 結果報告 【同志社H&T戦】 同志社H&Tはクラブチームですが、個人技に優れた選手が多く実際強かったです。 しかし九大はレフェリーとの対話、や後半競ったときにも崩れない精神力と体力、 を特に昨年から意識して練習、そして試合で実践してきた経験を活かして後半は 危なげなかった。何よりこの試合でさらに成長できた、と感じられたことが 最も大きな財産となりました。 また、あちらのOBの方とも懇意になりましたが、そういった新たな交流ができた こともでかかった。 因みにあちらのOBの方のお話では、親父さんか叔父さんが九大ラグビー部OBの プレーヤーが数多くいる、と言うお話でした(どなたでしょうか?)。とにかく 「縁がありますね。この縁を大切にして、これからもお互い切磋琢磨しましょう」 という話をしています。 【武蔵工大戦】 本当の意味での九大の歴史が新たに刻み始められた、と感じられる試合となり ました。私も監督と言わず、これまでのラグビー人生の中で最も感動しました。 3年前に京大に勝った時も散々感動しましたが、何しろ舞台も相手も違う。 今年は例年より力は落ちていたという話でしたが、それでも武蔵は強かった。 そして、そこに勝ったのです。 試合内容は、“初戦だし何だかんだいってナメてくるであろう武蔵の立ち上がり は調子が出ないだろう。そこで2トライ取れば試合が有利となり、3トライ取れ れば勝てる。逆に、それができなければ負ける。”と立ち上がりに意識を集中 して臨んだこの試合。入れ替え、京大、初戦といずれも立ち上がりが悪かった 九大の精神的な弱点を克服する良い機会であるとも捉えていました。 そして2トライ先制。しかし、本当にうまいFW・BK一体となった攻撃で、あっさ り1トライ返される。また、1試合目を分析されて対応されていることもあり、 なかなかこちらのパターンで攻撃できず、逆に再々ピンチを迎える。また、鋭い 武蔵の個人技に苦しみながらも、九大の組織的なディフェンスは簡単には崩れず、 逆にNo8荒神の全国区の突破やウィング倉員のキレ味鋭い攻撃で何とかリードを 保ったまま残り5分。ここからドラマが始まりました。 まず、武蔵の個人技を止め切れず、ついに逆転を許しスコアは24-28。しかし、 グラウンドの九大戦士達は微塵も諦めてはいませんでした。責めまくって敵ゴール 前へ。しかし、武蔵も高い技術・体力の上に目覚めたプライドから後5mが攻め 切れない。そして、残り3分。敵陣ゴール前15mでPK。九大はスクラムを選択。 そこからのサインプレーも用意していましたが、キャプテン倉員が選んだのは ワラビーズばりのウイングへのキックパス。はっきり言ってセオリー無視の ギャンブルでした。誰もが「あーなんてことを」と思ったはずです。 しかし、結果は倉員がしっかり空中でボールを競り合いながら確保、そのまま インゴールに飛び込んでの再逆転トライ。 これで試合が終わってくれれば、私の胃はもう少し痛まなかったと思いますが、 終了までのインジャリータイム2分(3分?)くらいの長かったこと。 そして歓喜のノーサイド。