Date: Mon, 02 Jun 2003 14:20:42 +0900 From: Yasuhide YOSHIMURA To: "KURFC List Member" Subject: [KURFC] 福岡工大&九州産業大戦 {01} OB・OG各位 5/25の福岡工大戦と6/1の九州産業大学戦の報告、それにすでに春シーズンは 約2.5ヶ月経過し残り1ヶ月なので中間のまとめを送らせていただきます。 1.5/25福岡工大戦 すでにマネージャーから結果報告があったとおりに1本目で臨んだ前半は24-0と 予想外の大差がつきました。また1年生主体の2本目も0-36と健闘しました。 【内容】 開始早々から福工大の圧力の前に約7分間自陣22m以内に釘付け。しかしBKも 確実なスペースを消すディフェンスが1本目メンツではできあがっていて、簡単 にウラには出さない。また、FWも2度ほどモールを凌ぎきる。そうこうする うちに相手FWがこぼしたボールを九大FWよく反応してマイボールにして、 SH吉次からFB倉員への一発のパスホットラインが結ばれ、後は倉員の個人技 で約50m走りきって先制は九大。 福工大は体格・球際のスピードに勝るものの攻めが単調で、またアタックの コースが読みやすく、九大は食い込まれるもののディフェンスラインが見える かのように面で守ることができた。一方的にやられていたスクラムもダイレクト からNo8→SHでかわすうちに流れは九大へ。BKの一発のサインプレーを 含め、「九大のほうが前が見えている」試合運びで次々に敵ディフェンスを 突破し気が付けば5トライで24-0。 【選評】 ちょうどこの日まで九州協会のリーダー講習が行われていて、8名を送り出し ていた福工大は1.5軍の構成でした。ただ好選手揃いの福工大は1〜2軍の 差が少なく、この勝利はそれなりに評価できると考えています。実際に 九大の選手は少なくとも5回、相手選手に吹っ飛ばされました。そのくらい 体力差があっても組織の力で勝つ所まで来たということです。「素材の差を 組織力で埋め、通用する素材を活かす」九大の戦術が確立しつつあることを 証明した一戦でした。 福工大の後半出てきた1年生は前半メンツに引けを取らないどころかむしろ・・・ と言った感じで、しかも前半の内容を受けて福工大FWで交代するハズだった 主力の一部が残ったようで1年主体に変えた九大はいいように走られました。 九大1年生にとっても先輩が良いお手本を示し、九大の向かうべき姿を示した 点においても価値のある一戦でした。 ただ長崎に続いて激押されしたスクラムが課題として残りました。 2.6/1九産大戦 45-14(24-0,21-14)で勝利。 【内容】 開始早々から九大の連続攻撃は確実に相手の陣地に食い込み、また相手の戦意を 奪ってゆく。5分の先制トライ後、今ひとつツメが甘く取りきれなかったトライ はあったものの、前半は24-0。 後半、お互いにメンツをいじったために双方流れが今ひとつ悪いも、九大の運動量 が落ちた所を確実に得点され後半7-14に。しかし残り10分は完全に九大ペースで FW・BK一体となったつなぎで2トライを追加。良い雰囲気でゲームを終える ことができました。 【選評】 福工大ほどではないものの、やはり素材的には九産大は恵まれており、ウラに出ら れるとスピードに乗った相手BKにトライまで持ってゆかれ、またベストメンバー で組んだであろう前半スクラムは何とか持ちこたえたもののまくられました。 この相手に完勝できたことは九大の地力が確実に上がったことを示していると 思います。 ------------------------------------------------------ これで一経・西南・(福工大)・九産大と前年の1部の4,5,7,8位全てに勝った ことになります。春シーズンはあと1ヶ月ですが残りゲームは佐賀大・鹿児島 (前年1部6位)(鹿児島に勝てば共立:前年1部3位と対戦)・熊本・ 北九州/九州国際(30分三つ巴の予定)・福大(前年1部2位)で、前年1部1位 の鹿屋体大を除く2部5位〜1部2位までの全てのチームとゲームを行うという 精力的な春シーズンとしました。これも18名も1年生が入部し、台所事情が 良くなったおかげです。 福大との試合は、もともと1年生同士を予定していましたが急遽マネージャー 同士の話で1・2本目それぞれ前後半することになりました。 【中間報告】 「素材の差を組織力で埋め、通用する素材を活かす」ことを前提としたチーム プランのもと、確実にチーム力が上がっていると確信しています。 1.組織力:昨年と比べて一発で抜かれてのトライ、というのがほとんどなくチーム ディフェンスが確立しつつある。ラック一辺倒だったアタックが臨機応変にボール を繋げるようになってきた。 2.荒神、倉員といった昨年から決定力を示していたプレーヤーに加えて、BK ではCTBとなった藤山、またキャプテン木塚、昨年からのWTB郡司の決定力がアップ。 3.FWはモールに磨きがかかってきた。さらに個人技では1年生神田が、その 突破力を示し始めている。 今回の九産大戦から1年生を1本目に入れ始めました。いきなりの1本目でも、 そんなに遜色のないアタックをするのに将来性を感じます。その一方で、ディフ ェンスがまだあまり良くなく、今後の課題です。 いずれにせよチームは順調に強化されつつあります。残り1ヶ月気を抜くことな くやってゆきます。 ************************************* 812-8582 福岡市東区馬出3丁目1ー1 九州大学大学院 医学研究院 医学生物物理学講座・基礎放射線医学分野 Tel: 092-642-6143 Fax: 092-642-6145 吉村 康秀