Date: Mon, 15 Dec 2003 19:55:06 +0900 From: Yasuhide YOSHIMURA To: "KURFC List Member" Subject: [KURFC] 京都大学定期戦 {01} OB&OG各位 12月14日に行われました、京都大学定期戦は39-22(17-22,22-0)で勝利しました。 【試合経過】 =1本目= 敵KOで始まったこの試合、今秋より根付いてきた蹴らずに自陣から回すスタイル を、この試合も踏襲し、積極的に展開する。しかし、ミスから敵ボールとなり、 ラインアウトから一発のサインプレーでBKに繋がれて先制トライを許す(5分)。 その後も、後から選手が「わかっているけど体がついてゆかない」状態で、切り 返すキックが甘くなったところを一度ポイントを作られて、左オープンに展開 されると誰もいない状態で追加トライ(10分)。 九大も夏合宿で練習した左8→9を決めるなど反撃して同点に追いつくも、BK だけではなくFWも20mモールを押し切られてトライをゆるしたり、いい感じ だった連続攻撃を敵の激しいタックルでこぼれたボールを拾われて、そのまま トライされる、という京大の良い所ばかりが目に付いて前半終了(17-22) もちろん多少の演出効果は狙いましたが、本当にそういった気持だったので 私がハーフタイムに言ったのが「地力は上なのに出し切れず、相手のペース に対応できずにこのまま負けるようなら地区対抗に出るのは辞めよう。初めての 相手ばかりの全国大会で恥を晒すのは目に見えているから・・・」でした。 これで自覚が呼び起こされたか、体が馴染み始めたか、後半開始後、ミスなく 連続攻撃を続ける京大の猛攻を良く凌ぎ、逆に切り返してゴール前に迫り、 苦し紛れの京大PKからSH吉次が一瞬のスキを突いてトライ。 その後も、キャプテン木塚が再々抜けるも京大の意地のディフェンスでトライ が奪えないなど苦しい展開が続くが、荒神が連続攻撃の末トライ。また、来年 のバイスキャプテン・フッカー一丸の見事なタックルからボールを奪い返して トライ。結局、これでもか、これでもか、と攻めて力づくで後半4トライを奪っ ての完勝でした。 =2本目= こちらも、開始早々から京大ペースでBKには抜かれる、モールは押し切られて トライを許すなど、開始から20分で3トライを許す。しかし、SO小林が切れ味 鋭いステップで次々と相手をかわしての見事なトライで1本取って折り返す。 ハーフタイムで「1本目でやりたい、と思ってもここで頑張れるプレーヤーに ならなければ、仮に1本目に入っても活躍できない。2本目とはいえ、九大の メンバーとしのプライドを持ってやろう。」ということでした。 これが効いたか、はたまた1本目と同じで体が馴染んできたか、SO小林が抜け だし、未経験1年生PR南につないでそのままトライ。地味ながら最近、堅実な プレーが目を引くFL伊藤が、ラックボールをうまく持ち出してトライ。と、 あっというまに追いつく。その後は激しい攻防が続き、九大が4点差リード していたものの終了5分前に、うまいライン攻撃で敵CTBに突破される。 最後、よく攻めたもののほとんどの選手が疲労困憊しており攻め切れずに、 死闘はノーサイド。 【コメント】 1.学生が定期戦の重み、を体の芯から感じられる試合展開を結局、勝利という 形で締めくくり、自らのチームに改めて自信を持ったこと。 2.京大の名将・市口さんをして「完敗だった」と言わしめた戦いができたこと。 3.これまでの試合展開の反省点が生かされたこと。 などが、この東征の成果でした。 「京大はそんなに甘くはないぞ」とは言っていたものの、関西Bで今年は1勝しか していない。昨年よりは弱い。という事実を、皆なんとなく感じていたこと。 京大がリーグ戦が今ひとつで、九大・東大の定期戦に賭けていたこと。などで、 最初から九大が“必死”な状態では臨めなかったことが前半の苦戦に繋がりま した。しかし、“激しい抵抗”の中、それを追いつき、追い越し、突き放せた ことは学生にとって極めて大きな自信になったと感じました。 チームは試合毎に進化している、と感じます。 今後をご期待ください。 ************************************* 812-8582 福岡市東区馬出3丁目1ー1 九州大学大学院 医学研究院 医学生物物理学講座・基礎放射線医学分野 Tel: 092-642-6143 Fax: 092-642-6145 吉村 康秀