From: "Yasuhide YOSHIMURA" To: "KURFC List Member" Subject: [KURFC] 東京大学定期戦 {01} Date: Tue, 15 Apr 2003 07:31:16 +0900 OB・OG各位様 4月12日に行われました東京大学定期戦は51-28(29-16、22-12)で勝ちました。 【試合内容】 開始早々から風上の九大攻め込むも東大のゴールラインを背負ったときの防御をなかなか崩せず。15分過ぎ、ようやく守り疲れた東大ディフェンスのスキをついてキャプテン木塚がトライ。自力に勝る九大はその後も攻めるが、選手にとっては予想以上の東大の激しい出足に、こちらのリズムではなかなか攻められない。逆に3連敗はできない!と勝ちにこだわる東大は10m入ってからのPKは確実に狙ってきて前半30分で九大3トライ取っていたものの点差は開かず15-9。その後、九大SO倉員の個人技でトライを取るものの、それで少し気が緩んだか九大のミスをうまく利用されて東大にFWできれいにタテタテこられたあと余されて左ウイングにトライされる(22-16)。しかし九大も1トライ返して前半終了(29-16)。 昨年はゲームの流れを作れるチームつくりまではいけなかったので、それができるようになるのを今年の1つの課題にしています。その1つである競った試合での後半最初の10分の大切さを前日に、そしてハーフタイムにも強調しました。しかし、東大に逆にそれをやられてしまう。後半開始早々どんどんFWで前に出られてBKも絡めた敵ながら見事な連続攻撃であっさりトライを献上(29-23)。このままいかれたらヤバイ雰囲気でしたが、そこはなんとか持ちこたえて今度はFWがモールを押し込んで、またスクラムでプレッシャーをかけて2トライを奪い事実上の勝敗は決しました。しかし最後に維持の1トライを返されて、やや後味悪くノーサイド。 【総評と今後について】 東大は昨年入部した1年生(つまり2年生)が主力で、これが昨年かなり伸びていました。試合前、学生には「東大の伝統、意地をなめるな」とは言っていたものの、それを肌で感じることとなりました。昨年部報でも紹介しましたが、昨年の定期戦後の伸びしろはやはり東大のほうが上だった、というのが正直な感想です。今年も同じ状況を続けるなら、来年はもっと接戦となり負ける可能性のほうが高くなると考えます。この試合の一番の収穫は、私を含め選手が勝って素直に喜ばなかったことだと思います。来年こそが近年の東大定期戦の歴史上でもっとも大切な1試合になると思っています。 【今後について】 昨年、九大も課題を持って練習試合や合宿に臨みリーグ戦では競った試合をやったつもりです。しかし、九大よりはるかに多い定期戦、そしてレベルの高いリーグ戦を経験する東大との環境の差はやはりあるんだ、というのが私の正直な感想です。これは九大だけでなく、どの大学・社会人チームでも同じ状況だとは思います。それではどうしたら良いのか?ある意味、安易かもしれませんが夏合宿を東大と山中湖でやることを現在検討しています。当初の予定としては、昨年同様に西南学院や鹿児島などと合同でやることになりそうでした。しかし、これらのチームは入れ替え戦であたる可能性が高く、やややりにくいというのもあります。しかし何より、1部に上がるだけでなく勝てるチームになるためには、思い切って関東の強豪チームとやって一気にレベルを飛躍的に上げる必要があるのは以前から感じていたことでした。東大の合宿には今年からリーグ戦1部に復帰する山梨学院や2部2位の拓殖大学、そして関西社会人Bの善通寺自衛隊が例年やってきます。また東大の早稲田OBの経験豊かなコーチ陣にチームを見てもらえるのも大きいと考えています。80周年へ向けて本格的にチーム強化を狙うなら、ここで勝負に出て大きなことをやる必要があるというのが私の考えです。これについては、まだ企画の段階ですがOBの皆さんにも様々なご意見があろうかと思います。何かある方は遠慮なく私のほうまで忌憚のないご意見をお寄せください。