OB,OG各位様
尾宮先輩のメールのとおり、東大に39-17で勝ちました。
モチベーションの違い、東大の核だった選手が抜けたことなど、いくつか要因は
あるかと思いますが、畑田キャプテンを中心として九大が昨年の京大戦以降、真
摯にラグビーに取り組んできた結果だと感じております。
私が一番良かったと思うのは、勝利の瞬間、もちろん喜びはしたものの感極まっ
て泣くほどではなく、試合前に目標としていた“とにかくスコアに関係なくベス
トのプレーをし続けよう、一生懸命やって、終わったら勝っていたーというくら
い一つ一つのプレーに集中しよう”ということが実践できたことだと思います。
それと、あとから気付いたのですが、新2年生が6名(7名)出場していますが、彼
らは昨年の東大戦後に入部しています。つまり、ここ9年くらい勝っていないーと
は聞いていても、実際に東大戦の歴史がどんなものか皆目肌で感じられていなか
ったわけです。先輩が劇喜するのを見て、きょとんとしている感じでした。東大
戦は勝ってあたりまえ、新世代の登場です。この新しい歴史を是非とも継続して
ゆきたいと考えています。
試合の内容については、立ち上がり早々から押しっぱなしで、風上を取った前半
は地域を8割以上支配しました。東大らしい速攻やタテに強い攻撃にピンチが何度
かあったものの、同じプレーを何度も許さない対応ができ、また昨年はなかった
しつこいカバーディフェンスができ、終了間際の1トライのみに抑えられました。
後半開始早々、タッチジャッジ(九大側)のあいまいな態度も一因となり、キレ
イな形でトライを奪われ、流れが悪くなったものの、そこからの東大の勢いより
も九大の粘りが勝りました。
しかし、取られた3つのトライが前半終了間際、後半開始早々、ノーサイド直前、
と最も取られてはいけないところで取られ、加えて九大にイージーなミスが結構
あったーというのが実際のところです。このあたりを、いかに修正してゆけるか
が今後の課題です。敢えて厳しいことを書くようですが、勝ったからといって浮
かれていては、進歩を継続できません。
東大戦のこれまでの歴史はともかくとして、これだけのことをやってきたのだか
ら勝ってあたりまえだった・・・学生がおぼろげに試合後感じたことが、それぞれの
意識に定着し、もっともっと上を目指す気持ちになってゆけたら今日の勝利が本
当に生きてくると感じます。
西元、畑田(兄)のM2(プレーイング・コーチ)の経験に基づいた重みのあるプレー
もチームの安定化に寄与し、勝利に大きく貢献しました。“東大に勝って卒業で
きる”ぽつりと言った畑田(兄)の言葉が、これまで数年間の苦難の終焉と九大
ラグビーの新しい歴史の到来を告げたような気がしました。
なにはともあれ、勝利の報告ができてほっとしています。
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九州大学大学院 医学研究院
医学生物物理学講座・基礎放射線医学分野
吉村 康秀